私たちは思い通りに相手を動かしたいという願望を持っている。
そうした願望がぶつかり合って、話がこじれたりする。
本書にはそうした問題を起こさずに、話ができる方法が書いてある。
それは、たった一つの視点を変えればできる。
そのたった一つの視点とは、
「議論」と「口論」は違うということ。
口論とは相手に勝つこと。
議論とは目的を持って相手を動かすこと。
私たちは、議論しているつもりでも、
いつの間にか相手に勝敗を意識して、
話の収拾がつかなくなることがある。
そんなときの、議論に関する考え方を3つ。
1.過去形ではなく、未来形で話す。
論点には、非難、価値、選択がある。
非難は過去形、価値は現在形、選択は未来形で語られる。
相手に行動を促すためには、未来形で語る必要がある。
2.共通の事実を見つける
口論となる場合、前提となっている事実が違うことがよくある。
共通の事実認識を持って議論をしないと、相手を動かすという結果は得られない。
3.論点を定義する
論点は議論のフレームとなる。
フレームがないと、論点がズレて口論となる。
最初に論点を共有しておかないと、
それぞれ自分の都合の良い視点で議論を始めてしまうことになる。
もちろん、この本は557ページもあるので、これが全てではない。
個人から集団までの説得術が書かれているので、
目的に合わせて章を選んで読むと良い。
練習問題も豊富なので、うまく活用すればよい。
一冊20分程度で読める速読術「レゾナンスリーディング」で本を読んでいます。
興味がありましたらこちら(https://resonance-miyagi.peatix.com)をご覧ください。
記事は「方眼ノート」で書いています。こちらも近日ご案内をします。